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このブログのご案内







ご訪問ありがとうございます! 初めての方は下記注意書き及びご案内をご一読下さい。

コー○ギアス/ジノルルとジノルル(にょた)のSSがあります。
あくまで、個人の趣味と妄想の産物です。関係者様とは一切関係ありません。

ボーイズ、女体化ともに、15禁から18禁の性描写シーンが書かれる場合があります。性描写がある場合、記事の最初に注意書きを明記させて頂きますので、苦手な方はお気をつけ下さい。

管理人は、ジノルル好きですが、スザルルも好きでもあります。カップリングに対する批判等はおやめ下さい。

注意書きを読みになってからのクレームは、一切受け付けられません。

気に入って下さったら、記事の下にあります拍手をぽちっとして頂けると、大変励みになります。(コメントは500文字まで入力可能。内容は管理人のみ閲覧になっています)

禁/無断転載、引用。


<ブログのご案内>
 ブログのご案内…この記事です。
 更新履歴…更新内容が記されます。
 小説タイトルリスト…こちらの記事から全ての小説に行くことが出来ます。

<リンクについて>
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(バナーアドレス:http://cha.jellybean.jp/jinoruru-bnr.jpg)

サイト名: Kanon
ブログアドレス: http://ginoruru.blog95.fc2.com/
同人サイト様につき、リンクフリーです。(ブログサイトであることのみお書き添え下さい)
管理人: 森田望愛
(こちらは「ショコラ☆あんみつ」の別館です)

お世話になっている検索サイト様(携帯用)
CODE-G

2010年1月17日コミックシティ東京123内にて、にょたルルのプチオンリーを主催することに
なりました。(にょたルルで、カップリングは色々♪)
頑張りますので、応援よろしくお願いします!


rurukopuchi_bana.gif




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更新履歴



テーマ : コードギアス 反逆のルルーシュ ジャンル: アニメ・コミック


8月31日
オフライン情報更新。
スザク+ジノ×♀ルルの3P本の通販開始しました。

試し読みもアップしています。



カテゴリ : 【お知らせ
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小説タイトルリスト





小説タイトルリストです。

タイトルまたは話数をクリックするとそのページに行けます。

ジノ×ルルーシュ

パンドラの恋人(連載中)
1話 / 2話 / 3話 / 4話 / 5話 / 6話

騎士皇子で年の差(全て短編/突発的にアップ)
 / 


ジノ×ルルーシュ(にょた)

初恋のロンド(ジノルルコ/ハーレクイン調ロマンス。連載中)
1話 / 2話 / 3話 / 4話 / 5話 / 6話 / 7話 / 8話
9話/ 10話 / 11話 / 12話 / 13話 / 14話 / 15話
16話 / 17話 / 18話 / 19話 / 20話 / 21話/ 22話
23話 / 24話 / 25話 / 26話 / 27話 / 28話 / 29話 / 30話
31話 / 32話




薔薇獄乙女(ジノ24歳、ルル8歳の年の差。連載中)
1話 / 2話 / 3話 / 4話 / 5話 6話 / 7話 / 8話 / 9話 /10話


騎士皇女でいちゃいちゃ(全て短編/突発的にアップ)

 / 


「本気のOnly You」シリーズ
先着購入特典おまけSS(2008年8月配布)


カテゴリ : 【未分類
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◆オフライン◆ 通販情報あり



テーマ : コードギアス 反逆のルルーシュ ジャンル: アニメ・コミック


8月23日に、スザク+ジノ×♀ルルーシュの3P本、発行しました!
ジノルルオンリーではないですが、ご興味を持って下さった方は、よろしくお願いします。
現在通販受付中です。



夏インテ新刊
スザク+ジノ×♀ルルーシュの3P本を発行しました。

「Parallel Hearts」 P108 A5  1000円
シリアスですが、ハッピーエンド。
がっつり、3Pシーンありますので、要注意! 18禁。


「本気のONLY YOU」 オフ 500円
ラウンズ・ジノ×皇女ルルーシュ

皇帝と喧嘩して家出中のルル。ラウンズ・スザクとロロはルルのお目付け役。
ルルはジノとラブラブです。

残部僅少のため、通販オンリーとさせていただきました。

「Yes, Your Royal Highness 愛しの皇女殿下」 1500円

スザルル&ジノルルで騎士皇女設定のアンソロジー。
ただし、スザルルが多めで、ジノルルは、森田の小説一本と神園の漫画一本のみです。

PCからご覧の方は、こちらからお申し込みください。

携帯からご覧の方は、
件名に「通販問い合わせ」をして、メール本文に、1・お名前 2・ご住所(郵便番号も) 3・メールアドレス 4・ご希望の本のタイルをお書き上、compass_on_you_heart@yahoo.co.jpまで送信して下さい。

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カテゴリ : 【オフライン情報
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スザク+ジノ×♀ルル 3P本「Parallel Hearts」試し読み



テーマ : コードギアス 反逆のルルーシュ ジャンル: アニメ・コミック


3P本試し読みです。


毎週水曜日は、憂鬱な日だ。
その日は、近くの男子校と合同の生徒会会議が開催される日だからだ。
ルルーシュの通うアッシュフォード学園は、開校十年足らずの新設女子校。理事長のアッシュフォード翁は、年の割りに、とても進歩的な考えを持ち合わせた人物で、学生たちには常に新しいことへチャレンジすることを推奨している。
現・生徒会長、ミレイ・アッシュフォードは、アッシュフォード翁の実の孫であり、その彼の思想に大いに影響を受けていた。
つい二ヶ月前のことだった。
そんなミレイが、近くの男子校との交流事業を他の生徒会役員の同意も得ずに、勝手に決めてきてしまったのは。
ミレイいわく、「咲き初めの薔薇のごとき高校の三年間。男の子との交流が全くないなんて、この世の罪悪よ!」とのこと。
恋愛に興味津々の少女たちに、この考えは大きく受け入れられた。
ミレイが交流を決めてきた男子校は、百余年の伝統を持つ由緒正しい高校で、世のエリートたちの多くを輩出している。
うまくいけば、未来のエリートを捕まえるチャンスだ。
そんなわけで、全てがあれよあれよと言う間に決まってしまい、この秋には、二校合同での学園祭の開催が決定している。
ほぼ満場一致で受け入れられている今回の事項。実は、ルルーシュは、ひそかに反発していた。
ルルーシュ・ランペルージ。
178センチのすらりとした肢体、肩よりも少し上の位置で切りそろえた艶やかな黒髪。ほっそりとした白皙の面には、大きな瞳、すっと通った鼻梁、形のいい唇が、絶妙なバランスで配置されている。
瞳の色は、深い紫。上質なアメシストを思わせる双眸には、誰もが魅了される。
ルルーシュは、誰が見ても、文句のつけようのない美少女だった。
(…また、見てる…)
突き刺さるような視線を感じ、ルルーシュは肩をすくめた。
居心地が悪い。どうして、あの少年は、いつも自分を見つめてくるのだろう。
目をそらし、絶対にそちらを見ないようにしても、太陽のように明るい金髪は、どうしても目に入ってしまう。
悪気はないのかもしれない。だけど、あの視線はどうしても苦手だ。
「…ルル、大丈夫?」
小声で訊ねてきたのは、クラスメイトのシャーリー・フェネットだ。
腰までのばした明るい栗色の髪と、くりくりした緑色の瞳がチャームポイントの心優しい少女だ。
「…うん、大丈夫」
どうやら、彼女は、ルルーシュの気分が悪くなったと考えたらしい。
「本当に? 顔色、悪いよ」
「うん…」
ルルーシュは頷く。
「無理しない方がいいんじゃない?」
さらに横から、声をかけてきたのは、同じくクラスメイトのカレン・シュタットフェルトだ。
燃えるような赤毛を肩の位置で綺麗に切りそろえている。
淡いブルーの瞳には、意思の強さがよく現れている。気が強く、男勝りなところもあるが、基本的には優しい少女だ。
シャーリーもカレンも、ルルーシュとは仲がいい。
「ルルーシュは男嫌いなんでしょ。あんだけ男がいれば、気分が悪くなるのも仕方ないよ。…にしても、あの男、また、ルルーシュのことじろじろ見て。あたしから、言ってやろうか?」
「そうだね。ちょっと失礼よね、ジノくん、って言ったっけ?」
カレンの申し出に、シャーリーが同調する。
ルルーシュはとある事をきっかけに、極度の男性恐怖症に苦しんでいる。そのきっかけとなった事件を二人は知らないが、彼女たちは男性が怖い、というルルーシュの気持を尊重してくれている。
「い、いいよ、二人とも。…別に、俺のこと、見ているわけじゃないかもしれないし」
大事にしたくなくて、ルルーシュは慌ててそう言って、首を横に振る。
(…そうだよ、俺を見てるわけじゃない。たまたま顔がこちらに向いているだけだ…)
ルルーシュは無理にそう思うことにした。
それに、もしかしたら、見られている、と感じるのは本当に気のせいかもしれないのだ。過去の事件でトラウマを抱えているから、ちょっとしたことにも過敏になってしまう傾向がないとはいえない。
「もうすぐ、会議も終わる、し」
「まあ、…そうだけど、さあ」
こんなところで大事にしたくはない。男子校側は、ルルーシュのことを箱入りで内気な少女なのだと、そう考えているようだ。
箱入りというのは、多少なりとも当たっているし、そうとられることは正直、都合がよかった。
美しいルルーシュと近づきになりたい、とは思っているらしいが、内気な彼女に無理強いすれば嫌われてしまう…と、強引に話しかけてくることはなかった。
カレンに言った通り、会議の終了時間は、今から三十分後だ。
それだけ我慢すれば解放される。
ルルーシュはぐっと堪えた。男性恐怖症のことはあまりおおっぴらにしたくない。下手をすれば、その理由を話さなくてはいけなくなるからだ。
絶対に、それはしたくなかった。






***


会議は少し長引き、十分ほど延長してようやく閉会となった。
長引いた部分は、会議の内容とは程遠い私語ばかりだったので、ルルーシュは少しばかりいらいらした。
帰路はいつもシャーリー、カレンの二人と一緒だ。
ルルーシュの家―現在の住まいまでは、学校からは徒歩で15分ほどの位置にある。
二人は電車通学なのだが、ルルーシュの家がちょうど駅までの通り道だからといって、男嫌いのルルーシュのボディガードもかねて、一緒に帰ってくれているのだ。
「さ、ルルーシュ。早く行きましょ!」
「ねえ、途中にある公園で、アイスクリームの出店が出てたわよね? 食べていかない?」
「うん、いいね」
二人は男の子にあまり興味がないようで、男子たちとの交流もどちらでもいいと考えているようだった。
男の子は何を考えているか分からない。それよりも女の子同士でわいわいやった方が楽しい、というのが二人の考えだ。
そういう友達がいてくれて、本当に助かっている。
自分は本当に恵まれているとルルーシュは思う。
「…あの、…失礼。ルルーシュ」
「…えっ…」
背後からぽんと肩を叩かれて、ルルーシュは飛び上がらんばかりに驚いた。
「あ、…すまない。驚かせるつもりではなくて、その…。これが落ちていたから」
振り向くと、少し困り顔のジノがシルクのハンカチをこちらに差し出していた。どうやら、鞄の整理をする時に落としてしまったらしい。
「あ、ありが、とう…」
ルルーシュはかろうじて礼を言い、ハンカチを受け取ろうと手を差し出した。すると、ジノはハンカチをすぐには手渡さず、ルルーシュの手をぎゅっと握った。
「…な、…何…」
「その…、ルルーシュ、もしよかったら、これから、お茶でも行かないか? 実は、ミレイたちとこの後、駅前のカフェに行こうという計画があって…」
ジノは頬を紅潮させ、声を弾ませている。マリンブルーの瞳に悪意はなく、なぜか嬉しそうにきらきら輝いている。
100パーセント好意から出ている行動だと分かる。けれど、ルルーシュは緊張してしまい、手を振り払うことも出来ない。
(…や、だ…)
拒絶が見られないことに励まされたのか、ジノはさらに握り締める手の力を強めてきた。
拒絶しないのではなく、出来ないのだ。怖くて、身体に力が入らない。
触れあう肌の熱が、五年前のことを思い出させる。
目の前にいるのは、金髪碧眼の少年のはずなのに、ルルーシュの目には違う少年に映った。

茶色がかった髪。ふわふわの癖毛。意思の強さを示す顔立ち。深い緑色の瞳。
ふとこちらを向いた顔にはいつもの笑顔はなく、その目には怖いくらいの激情を孕ませていた。
きつく手首を握り締め、少年はルルーシュの身体を床に押し倒した。

――スザク、…は、離して…っ…。
――いやだ、…離さない。

今までに見たこともなかった怖い顔。今にも泣きそうに、顔をくしゃりと歪ませた。
そしてーー。

「…あ、…」
「…あ! ちょっと、あんた何してんのよっ! 失礼でしょう! 急に手を握ったりして!」
二人の様子に気付き、カレンがジノの手をぴしゃりと叩いた。
シャーリーも慌ててこちらに駆け寄り、「大丈夫、ルル?」と優しく肩を抱いてくれた。
ルルーシュの男性恐怖症を知る二人だからこそ、ルルーシュが恐怖に固まってしまい逃げられなかったのだとすぐにわかったようだ。
「女の子の手を急に握るって、一体どういう了見してんのよっ! ルルーシュが怖がってるじゃない!」
「い、いや…私は、…その、…ルルーシュ、…すまない。私は君を怖がらせてしまったのだろうか」
「…あ、…俺、…」
怖かった。とても。
けれど、それすら言葉に出来なくて、ルルーシュは静かに目を伏せた。
ジノはしゅんと肩を落とし、「…申し訳なかった」と素直に頭を下げた。
「すまなかった。前から、ルルーシュと話をしてみたかったから…ようやく機会を得られて、少し焦ってしまったようだ」
一方的に怖がられ、責められたというのに、ジノは少しも不愉快そうな様子を見せなかった。
友人に優しく背を撫でられ、少しずつ落ち着きを取り戻したルルーシュは、ジノに謝らなければと思った。
「…あ、あの…」
「全く! これからは気をつけてよね! ルルーシュは繊細なんだから!」
だが、ジノの行為にすっかり憤慨してしまったカレンが間に割り込んできてしまったため、話しかける隙を逃してしまった。
ジノはもう一度「すまなかった」と頭を下げ、その場を立ち去った。
(…どうしよう、…ジノは悪くなかったのに…)
それほど騒がれるようなことをしたわけではなかった。ただ、手をとり、話しかけただけだったのに。自分の過剰反応のせいで、迷惑をかけてしまった。
「ホント、油断も隙もありゃしないわ! …ルルーシュ、大丈夫だった?」
ふん、と豊満な胸をそらし文句を言った後、青白い顔をしている友人を気遣い、心配そうな表情を浮かべた。
「やだ、顔が真っ青。それに、手もこんなに冷たくなって…」
「肩も震えてるの。可哀想に…」
熱を分け与えようとするかのようにカレンは頬を、シャーリーは肩や背中を優しく撫でてくれた。
思いやりに溢れたその行動に、緊張が解けていく。
そこに、ミレイが慌てた様子で駆けてきた。
「なんか、揉めたんだって? 大丈夫だった? ジノくんがルルちゃんに悪いことしちゃったって…」
どうやら、ジノから話を聞いたらしい。ミレイも、当然のことながら、ルルーシュの男性恐怖症は知っているので、心配になったようだ。
「大丈夫、じゃないですよ、会長! あの男、いきなり、ルルーシュの手を握ったりして! 失礼にもほどがあるわよ!」
カレンがぷりぷりしながら返す。
ミレイは「ごめん!」と両手を顔の前で合わせた。
「みんなには、ルルちゃんが男の子苦手だっていうのはそれとなく言っておいたんだけど…」
ミレイは心底申し訳なさそうに言った。
ごめんね、とまたも謝るから、ルルーシュは「会長は悪くないよ」と頭を振って見せた。
「俺の方こそ、ごめん。みんなに、不愉快な思いさせちゃって…」
本心だった。男性への恐怖はどうしても拭えないが、そのせいで、皆に迷惑をかけることは本意ではない。
「…これからは、俺…この会合には出ない方がいいんじゃないかな…。その方が、迷惑かけないし…。それに、…我侭だけど、…俺も、ちょっと辛くて…」
隠しても仕方ないから、本心を告げることにした。
「うん、…でも、ルルちゃんがいてくれないと、まとまる話もまとまらないし…。出来れば、もう少し我慢してもらえないかな? 男の子たちがルルちゃんに近づかないように、私の方も気をつけるから」
ルルーシュは副会長を務めている。
男子校との交流に関して、不純な気持がなかったとはいえないだろう。だが、生徒会活動中は、少なくとも浮ついた気持は全くなく、ミレイは合同学園祭を成功させようと真剣だった。
自由奔放なミレイに困らせられることは多々あるが、「会長」としての真剣な願いを聞き入れないわけにはいかない。
「…分かったよ、会長。もう少し、頑張ってみる」
「本当? よかった! ありがとう、ルルちゃん。来週からは、ルルちゃんの席はさらに男子からは離すから。安心して」
ミレイはほっと胸を撫で下ろし、晴れやかな笑顔を見せた。
肩の位置で綺麗にカールさせた金髪を軽やかに揺らし、「じゃあまた明日ね」とその場を立ち去った。
カレンが呆れた口調で、
「…会長って、悪い人じゃないけど、ルルーシュに頼りすぎよね」
「そうね。…まあ、…確かに、うちの生徒会は、ルルなしでは…」
カレンの言葉に頷きつつも、シャーリーはそう返す。
実を言えば、アッシュフォード学園の生徒会が無事に運営できるのは、ルルーシュの手腕のおかげといっても、過言ではないのだ。
ミレイは決して能力がないわけではないが、あまりに色々とアイデアを出しすぎるため、彼女一人では処理しきれないからだ。
大変なことは多いが、それ以上に楽しいこともある。
それに頼られるのは、嫌いではなかった。
二人のおかげでだいぶ元気を取り戻し、ルルーシュは友人たちに微笑みかけ、
「ねえ、二人とも。…帰り、うちによらない? 夕べ作った残りで悪いけど、アップルパイがあるから、よかったら…」
と、誘った。
「え、ルルの手作り? わあ、食べたい!」
「あたしも!」
二人は、ルルーシュの提案を快く受け入れてくれた。


(中略)





***


世の中に、こんな偶然があるとは思いもしなかった。
指定通り、パティスリー・オランジュの限定プリンを二十個携えてやってきたのは、ルルーシュもよく知る人物だったからだ。
「…ジノ・ヴァインベルグ…?」
「…え、…ルルーシュ?」
間違いない。ジノだった。印象的な蜂蜜色の髪、それに明るいマリンブルーの瞳は、見間違えようもない。
父の知り合いの家を訪ねるからなのか、かなりかっちりした出で立ちで現れた。
一つ年下のはずなのに、スーツ姿のジノはひどく大人びて見えた。
彼は、スイーツショップの大きな箱とは別に、なぜかミニ薔薇のブーケを携えており、驚きに目を見開きながらも、「…これを」とルルーシュにそれらを手渡した。
ルルーシュの手に触れないように、ひどく気を使い、緊張しているようだった。
「…まさか、家庭教師をしてくれる相手が、ルルーシュだったなんて…」
「…俺も、ジノが来るとは思わなかった」
二人の顔を見比べ、シーツーは軽く首を傾げた。
「なんだ、お前たち、知り合いだったのか?」
「…知り合いっていうか…、前に話したよね。最近、近くの男子校との交流が始まったって。ジノは、そこの生徒会役員なんだ。だから…」
ルルーシュは二人が顔見知りであることを説明した。
ジノを見る表情で、シーツーは何かを察したらしい。
「おい、まさかと思うが、この間、ルルーシュの手をいきなり握った無礼者、というのはお前のことか?」
きつい口調で訊ねた。
ジノはあの時のことを思い出したのか、大きな身体を丸め、「…あの時は」と謝罪の言葉を紡ごうとした。
だが、実際に口にする前に、「このたわけ者がっ!」と、シーツーに強烈な蹴りを入れられてしまう。
「うわっ…!」
「シ、シーツーったら…!」
あまりの速さに止める間もなかった。
スーツの尻には、くっきりと足型が残ってしまった。
「なんて奴だ、全く! 男嫌いの娘の手をいきなり握る奴があるか! 貴様の親父に言いつけるぞっ!」
「シーツー、…もういいから…」
普段物静かなシーツーは怒ると手がつけられなくなる。
言葉より先に手足が出る方なのは分かっていたが…。
「ルルーシュ、…大丈夫か? 今からでも、断っていいんだぞ?」
なんだかんだ言いつつ、ルルーシュには過保護なシーツーだ。
先日の落ち込みようを知っているからこその言葉なのだろうが、いきなりそう言って、ルルーシュを自分の背に庇った。
ジノはぽかんとしている。その表情は、年相応に見えて、可愛いと思ってしまう。
「シーツー、俺は大丈夫だから…。あの、…この間も、ジノには悪気はなくて、俺が過剰反応してしまっただけだったんだ。だから…」
「…本当に大丈夫なのか?」
「…うん」
あの時も、ジノはすぐに謝ってくれたのだ。
ルルーシュを責めたりせず、自分が悪いのだと全面的に悪者になってくれた。
ルルーシュはシーツーの背中から抜け出し、ジノに向き直る。
「…あの、…もし、ジノさえよければ、俺が家庭教師をつとめさせてもらおうと思うのだけど…」
ルルーシュはうっすらと微笑して見せた。
「……」
何となく、ジノならば、大丈夫な気がした。確かに、会議中、じっと見つめられて気詰まりに感じたこともあったけれど。
だが、ジノの態度は全体的に誠実で、好感の持てるものだった。
「…ええと、…ジノ…?」
ジノはなぜか頬を赤く染め、黙り込んでいる。
心ここにあらず、といった感じで、まっすぐにルルーシュを見つめてくる。ほんの少し、気詰まりを感じて、ルルーシュは小さく肩をすくめた。
(…どうしたんだろう…?)
緊張しているのだろうか? でも、会議のときにも、よくこんなふうに見つめてくるし…。
ルルーシュは思いつきもしなかったが、ジノはルルーシュの愛らしい笑顔に見惚れていたのだ。学園では、笑顔どころか、リラックスした表情を浮かべることもないから、見惚れてしまうのも当然のことだった。
「…あの、…俺の顔に、何か…?」
「あっ…! い、いや、違うんだっ。すまない。私、…私こそ、君がよければ、ぜひ、そうして頂きたい。もう、この間のようなことはしないように十分気をつけるから…」
ぴんと背筋を伸ばし、誓いを立てるかのように言う。
その様子がおかしくて、ルルーシュはくすりと忍び笑った。
「…ありがとう、ジノ。それじゃ、…これから、よろしく」
「あ、…ああ、…こちらこそ、…ありがとう。…あ、だが…、その、私は、今回家庭教師をしてくれる人は一つ年上だと聞いていたのだが…。君は、私と同学年じゃなかった?」
ジノは無邪気に訊ねた。
ルルーシュは皆に言うのと同じことを、何気ない顔で返す。
「…俺、病気で…一年遅れているから」
「そ、そうなのか? その、病気は、もう治ったのかい?」
ジノが心配そうに訊ねてくる。ルルーシュは小さく頷く。
「うん、…大丈夫」
本当の理由は違う。身体的に問題はなかった。あの事件の後、精神的に参ってしまって、学校に通うことが出来なくなってしまったのだ。
「…学校の皆には話してあったのだけど…。そちらの方達にはかえって気を使わせてしまうかな、と思って、話さなかったの。ごめんなさい。でも、勉強は得意だから、安心して?」
「あ、いや! 私こそすまない。でも、教えてくれて、嬉しいよ」
ジノは心底嬉しそうに、はにかむような笑みを浮かべた。
シーツーは少し不満そうだったが、ルルーシュの意志を尊重してくれるようだ。
ふん、と鼻をそらしつつも、二人が座るソファの後ろに椅子を出し、どすんと腰掛けた。
「…ルルーシュがなれるまで、私はここで見守るからな。お前、おかしなことするんじゃないぞ」
そうして、ジノに釘を刺すことも忘れない。
ジノは、シーツーを振り返り、「もちろんだ! 神に誓って、ルルーシュにおかしなことをしたりはしない」と律儀に答えた。
その真摯な態度に、胸があたたかくなる。
ジノが相手ならば、シーツーを煩わせなくなるのも、そう遠い未来ではないかもしれない。
ジノはルルーシュと並んで腰掛けると、鞄から教科書を取り出し、「今日は数学を教えてほしい」と言った。
そして、ふと、きょろきょろと辺りを見回すと、シーツーがピザショップのポイント景品で貰ったぬいぐるみを自分たちの間に置いた。
「こうすれば、安心だろう?」
ジノはにっこりと笑う。
「あ、ありがとう…」
そう返しながら、ルルーシュは今までに感じたことのない胸のときめきを感じていた。


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スザク+ジノ×にょルル3P本のお知らせ



テーマ : コードギアス 反逆のルルーシュ ジャンル: アニメ・コミック




夏コミの新刊ですv
オフラインはスザルルメインなので…最近はジノルルをあまり書いていなかったんですが…。
ついに、欲望を形にしてしまいました。

前から挑戦したかった、スザク+ジノ×にょルルの3P本です。
スザクは俺様で、ジノは超紳士です。

三人でのエッチや、スザクともエッチしてたりします。
どっちも大丈夫v という方は、よろしければぜひ。

ちなみに、夏コミのスペース番号は、

8月14日 東6ホール  二ー03b あんみつ。

です。

…といいつつ、締め切りを過ぎての入稿なので、前日まで無事出るか分からない(汗)


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「本気のOnly You」おまけSS



テーマ : コードギアス 反逆のルルーシュ ジャンル: アニメ・コミック


昨年の夏に出した「本気のOnly You」という本の先着購入特典につけたおまけSSです。

あまりに更新がなくて心苦しくて…(汗)

おまけSSですが、これだけでも読めるかな~と。





――やあ、ルルーシュ。元気に過ごしているかい? 学校は楽しいかい? 写真ばかりじゃなく、たまには、モニター越しにでも顔を見せてほしいな。先日、衣装を仕立てた際に、君に似合いそうな布を見つけたので、ドレスを仕立てておいたよ。出かける時に着てくれると嬉しい。
君を心から愛する兄・シュナイゼルより。

***
「…いらない」
目の前に積まれたドレスの山を、ルルーシュは心底嫌そうに見た。
「いらないって…。どうしてだい? どれもとてもよく君に似合うじゃないか」
手にも取りたくない、というような仕草で押しやろうとするから、ジノはそのうちの一枚を手に取り、広げてみせた。
「ほら、このペールブルーのドレスなんて、君の白い肌によくはえると思うよ。あててごらん。そうだ! 来週の日曜日、遊園地に行こうと約束してただろう。その時に…」
「遊園地にこんなドレス着ていけるわけない。もう…! ジノ、よく見てよ。それ、イブニングドレスじゃないか」
「…そうだけど…。何か問題あるかな?」
だって、とても似合いそうなのに?
ジノは首をひねった。
何か問題があるだろうか。
イブニングドレスを着て遊園地に行ってはいけない、という法律でもあっただろうか…。
真剣にそんなことを考えていると、ルルーシュが唇を尖らせた。
「そんな長いドレス着て、園内を歩けないし…。こんなの着てたら、ジェットコースターも乗れない」
ぷんぷん、と怒ってみせるので、ジノは「なんだそんなことか」と笑い飛ばす。
「歩けなかったら、私が抱いていてあげるよ。遊園地の中は広いんだろう? 足が疲れてしまうじゃないか。君にそんなことさせな…」
「…それじゃ、デートの意味ないじゃないか」
ルルーシュは、ふん、と顔を背けてしまう。
本格的に怒ってしまったようなので、ジノも少しばかり慌てる。
「え、…抱き上げたら、デートにはならないのかい?」
それは知らなかった。
心底驚くジノの頬を、ルルーシュがつねる。
「普通は、町中で、抱き上げたりしないの。…デートの時は、腕をくむのが常識じゃないか。あんなドレス着てたら、腕組んで歩けない。ソフトクリームも食べられないし…。クレープの食べさせ合いっこも…」
最後の方は小さな声で言いながら、上目遣いに、「ジノは俺とそういうことしたくないの?」と訊いてきた。
もちろんしたいに決まっている。
ジノは大きく頷く。
少しだけ機嫌がよくなったらしく、ルルーシュは形のいい唇に笑みを浮かべると、「なら、してくれる?」と小首を傾げた。
――別の意味にとれなくもないが、ジノが思わず胸をときめかせたような意味合いではないことは、ルルーシュの様子からよくわかる。
「ねえ、見て。ジノ。これ、シャーリーから借りたんだ」
ルルーシュは、机に放りっぱなしになっていた鞄の中から、一冊の雑誌を取り出した。
遊園地の特集がのっているのだと言う。
「こっち来て。一緒に見よう?」
雑誌を手に、ルルーシュはベッドに腰をおろす。
おいでおいで、と手招かれ、誘われるままに、ジノはそばへと歩み寄る。
隣に腰をおろすが、身長差があるので、少しばかり見づらい。
「…ちょっと失礼」
「…え?」
柳のように細い腰を掴み、ひょいと持ち上げる。
そのまますとん、と自分の膝の上にのせた。
一瞬、何が起きたかわからない、というように目をぱちぱちさせていたルルーシュは、数分して、ようやく自分の状況を把握したのか、かっと頬を赤らめた。
「…や、やだ…ジノ。これじゃ、ちっちゃい子みたい…」
「ん? ちっちゃい子? 私にしてみたら、ルルーすは十分「ちっちゃい子」だけど?」
くすくす笑いながら、肩に顎をのせ、すりすりと頬をすり寄せる。
ルルーシュは、女性にしては、上背がある方だが、長身のジノからすれば、十分小さいのだ。
華奢な体は、逞しい腕の中に、すっぽりはまってしまう。
「私の腕がこんなにまわってしまうのに、ちっちゃい子ではないのかい?」
「…体の大きさってことじゃなくて…子供みたいで嫌って言ったの」
ぺしん、とルルーシュが手の甲を叩く。
「…恥ずかしいから、おろして」
「やだよ、おろしたくない」
恋人と密着できるこの体勢が、ジノはすっかり気に入ってしまった。
おろすだなんて、もったいない!
断固として拒否すると、ルルーシュは「仕方ないなあ」と笑う。
恥ずかしいと言いつつも、結局は、許してくれるつもりらしい。
叩いた場所をお詫びだとでも言うかのように、優しくさすってくれた。
そして、ベッドの上に開かれたままの雑誌を拾い上げ、膝にのせる。
「でね…」
「いいよ。私がめくってあげる。君の指に傷でもついたら大変だ」
慌てて、華奢な指を捕まえ、かわりにページをめくる。
紙は、ちょっとしたことで切れやすい。
「…過保護だなあ、ジノは。本のページめくるだけで、傷がつくわけないじゃない。…それじゃあ、ジノは…俺が本を読む時は、いつもこうするつもり?」
呆れたと言いつつも、どこか嬉しそうな顔で、ルルーシュはそうからかう。
「それはいいね」
顔を寄せてくるから、薔薇色の唇に唇をよせ、軽くくちづけた。
ルルーシュの唇は甘く柔らかで、「軽く」ですませるのは、かなりの理性がいる。
ありったけの理性をかきあつめ、ジノはふと思いついたことを口にする。
「なあ、ルルーシュ。シュナイゼル殿下のドレスが着られないなら、私が買ってあげようか? 遊園地に行く前に新調しよう。プレゼントしたいんだ」
「…プレゼント? ジノが?」
「ああ」
アメシストの双眸を大きく見開き、ルルーシュが言った。
少し考えこみ、ふふと小さく笑う。
そして、耳元で囁くように言った。
「…今度は、お財布忘れないでね」と。

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カテゴリ : 【ジノルルコその他
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